楽天市場のイベント対策はすべきか?否か?

楽天市場で売上を伸ばしていくには「お買い物マラソン」「スーパーSALE」への対応は必須です。しかし本当にそれで良いのでしょうか?

一般的なショップ支援企業は楽天イベントの対応を推奨しています。大きな売上の山を作ることができますし、そこで新規顧客を集めてLINE友達を増やしリピートに繋いでいくといったものになります。

確かに多くの有名店をはじめ売上を伸ばしているショップはここの対応に非常に注力しています。ただ今回はこれによるデメリットについてのお話になります。特に3名以下、ほぼ一人運営の場合はデメリットが大きいことを理解しておく必要があります。

支援会社やECC(楽天の担当)はイベント対応を推してきますがそのための準備やトレードオフになっているものが多くあることには注意すべきです。概ね5名以上で外部パートナーも含めてしっかりと体制が整っていて基本的な商品、ページ、売上があり、イベント対応で基本的に行っていることが固まっている場合は良いのですが、それがない時点でスーパーSALEを頑張るといったことは避けるべきです。

そもそも商品選定、商品企画、仕入れ、或いは製造などの基本がない場合にスーパーSALE対応(割引申請、それに伴う様々な作業とイベント後に戻す対応など)を行っても売上が大して上がりません。しかも割引で売れてますので粗利が半分になっていたりと良いことがありません。(粗利40%で20%OFFだとほぼ粗利は50%減。2個売れて通常販売で1個売れたとの同じで準備や出荷などコストとして見えにくい業務(実際は大きなコスト)は倍増。)

まず行うべきは商品ラインナップ(商品構成)の充実であり、個々の商品説明やサムネイル画像のクオリティ(買いたくなる、不安を取り除くなど心理ベースと正確な必要な情報をきちんと整備の両面)です。この状態で転換率1%を目指したいところになります。これすらできてなくてイベント対応しても疲弊し時間とリソースを無駄にするだけとなるはずです。

更にそもそもショップコンセプトや競争力はなにかがきちんとできてないと…というお話にもなりますが今回は割愛致します。

ネット販売、ECマーケット(楽天市場やamazon)の流通が大きく伸びている時代には、出店して他店が行っていることを真似しながら差分を埋めていくことでも売上が作れたと思います。今でもそうやって売上を作ることができないわけではないと思います。しかしEC自体が成熟しマーケットの伸びも鈍化、利用ユーザーの目も肥えています。強者が一層強者として君臨している状況 ~ 一言でいうとECの成熟期 ~ においてはこれまでの「成長期」と同じ戦略、考え方、運営体制では生き残りが難しくなっていると感じています。実際、退店が増えています。

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